みなさんは人間関係で悩んでいませんか?
職場の上司と上手くいかない、クラスに馴染めない、ママ友に苦手な人がいる…
人間関係の悩みというものは次から次へと沸いて出てくるものですよね。
私たちは絶えず人間関係に悩んでいる
『嫌われる勇気』
今回紹介するのは岸見一郎さんと古賀史健さんが書かれた名著『嫌われる勇気』。この本で紹介される考え方をもとに、皆さんの人間関係の悩みを解決するアクションプランを3つ紹介します。
またここで紹介するもの以外にも、この本には様々な人生の問題の解決方法が載っています。ぜひ一度は本書に目を通していただけると、皆さんの日常がより良くなるものと思います。
1. 自分の人生を生きる
ひとつめのアクションプランは『自分の人生を生きる』です。
これは平たく言うと『他人の顔色をうかがって自分のやりたいことを我慢しない』とも言えます。
他人の顔色をうかがわない人生を目指す
例を挙げてみましょう。
あなたは嫌いな上司から飲みに誘われ、仕事でクタクタな体で夜の街に出て、上司から面白くもない話を延々と聞かされる。
あまりのつまらなさに苦笑いが張り付く
どう考えても幸福からは遠いはずなのに、あなたは飲み会に参加することを選んでしまう。
なぜでしょうか?
それはきっと、このように考えるからではないでしょうか。
- 上司の機嫌を損ねたくない、好かれたい
- 出世コースから外れたくない
- 同僚たちより職場で評価されたい
断ると上司の機嫌が悪くなりそうだ
いかがですか?
思い当たる点がある方も多かったのではないでしょうか。
しかし『嫌われる勇気』では、『他人からどう思われるか』や『周囲の評価』を気にして自分のやりたいことを曲げた生き方を『他人の人生を生きる』として強く批判しています。
つまり、他人がどう思おうが、周りがどんな評価をしようが、あなたの生きたい生き方【信念】を貫き通した『自分の人生を生きる』べきであるということです。
信念を貫き通す覚悟を決める。
あなたの覚悟はこの登りゆく朝日よりも明るい輝きで道を照らしている。
いやいや、そうは言っても、そんな自分勝手に生きてたら余計に生きづらくなっちゃうでしょ!
そうは思いませんでしたか?
次の章では『自分の人生を生きる』ために必要な考え方である『課題を分離する』について解説します。
2. 課題を分離する
ふたつめのアクションプランは『課題を分離する』です。
これは平たく言うと『他人のことは操作するべきでないから、他人のことは考えず、自分のことだけ考える』ということです。
自分以外には干渉しない
先ほどの上司との飲み会の例を考えましょう。
- 上司の機嫌を損ねたくない、好かれたい
- 出世コースから外れたくない
- 同僚たちより職場で評価されたい
このように考え行きたくもない飲み会に参加していたわけですが
『嫌われる勇気』では下記のように考えます。
- 上司の機嫌は上司が決めるものであって、私が操作するものではない
- 私が出世するかどうかは人事部が決めることであって、私が操作するものではない
- 職場での評価は職場の人がすることであって、私が操作するものではない
ゆえに『嫌な飲み会に参加する意味はなく、飲み会を断りたい』という自分の意思決定を尊重するのです。
自分がどうしたいか?でのみ判断する
いかがでしたか?
このように目の前の課題が自分のものなのか、他人のものなのかを分けて考え、自分の課題についてのみ判断することを『課題の分離』と呼びます。
いやいやいや!それはあまりに自分のことしか考えない自己中心的な行動でしょう!
そうは思いませんでしたか?
それでは次の例を考えてみましょう。
宿題をしない子供に母親が『宿題をしなさい!』と命令しています。
母親は子供の将来を思って言っていますが、子供は余計にやる気をなくしてしまいました。
宿題をしない子供に怒鳴り散らす母
皆さんも子供の頃に経験した話ではありませんか?
この母親の行動の問題点は2つあります。
- 子供に勉強をさせることで「母親としての役割」を果たしたいという目的がある
- 勉強するかしないかは子供の決めることであるのに、それを母親が決めようとしている
この構造はつまり『自分の目的のために、他人が決めるべきことを自分が決めようとする』ということに問題があると考えられます。
以上から分かることは『自身の目的のために他人を操作することは誤りであり、自分で決められることは自分自身のことのみである』ということです。
他人を操ろうとすることは誤り
ゆえに自分で決められること『飲み会に参加する or しない』と、他人が決めること『私を好くor 嫌う』『私を評価するor評価しない』を分けて考えるべきであり、自身が影響できるのは『飲み会に参加する or しない』の判断のみとなるわけです。
それならば答えは一択でしょう。
飲み会には参加しません。
3. 今この瞬間を生きる
みっつめのアクションプランは『今この瞬間を生きる』です。
先ほどまでの話は他者に向いてた意識を自分に向けるという話でした。
ここからは自分自身の見つめ方について考えていきましょう。
皆さんは自分自身のことを考えるとき、ほとんどが過去や未来のことを考えています。
われわれは未来や過去のことばかり考えている
- 昔こんな失敗をした(過去)
- シワが増えたなあ昔はなかったのに(過去)
- 今の貯金を続ければ10年後に1000万円溜まるじゃん(未来)
- 宝くじが当たったらいい化粧品を買いたいなあ(未来)
皆さんも思い起こすと、過去や未来のことばかり考えているのではないでしょうか?
本書『嫌われる勇気』では、未来や過去のことを考えるのではなく、今この瞬間のことを考えるべきであると説いています。
この一瞬一瞬のことを考えて生きていく
どのような過去に苦しめられていようと、どのような素晴らしい未来を思い描こうと、それは今を生きるあなたには全く関係のないことだと考えます。
あなたが考えるべきことは『今、何をするべきか』であり、
するべきことを、その瞬間瞬間でこなし続けるべきなのです。
そして、もしあなたがこの瞬間瞬間を全力で生き続ければ、
たとえ夢が叶わずして死んだとしても、自分の人生に納得できるはずです。
もしこの瞬間に死んでも人生に納得できる
だから『今この瞬間を生きる』なのです。
最後に
この記事をご覧になっている方の中には、ご自身でも発信活動をされたり、事業をされている方も多いかと思います。また、日常生活でも自分を押し殺して我慢する場面も多いはずです。
そのような場合、思ったように読者が評価してくれなかったり、事業仲間が十分な仕事をしてくれなかったりと、人間関係で悩むことも多いのではないでしょうか?
しかし、他者が自分をどう評価するかや、事業仲間がどのような行動をとるかは他者の課題であり、自分の課題ではありません。つまり、まったく干渉する必要がないということです。
そう考えると心がスッとはしてきませんか?
あなたは『あなたがすべきこと』だけを考えて、今この瞬間を生き続ける。それだけですべての人間関係における悩みを解決することができるのです。
いかがでしたか?
『他者の課題と自分の課題を切り分ける』という考えをもとに、自分の『今この瞬間を生きる』という人生観で人間関係の問題にアプローチする『嫌われる勇気』
ぜひお手に取ってお読みください。
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