富山県

【最後まで咲き誇る】撮影時に意識していたことと現像について解説 | 富山県高岡市木津地区に咲く4万本のひまわり畑2024

高岡市

強い力に周りが屈しても
自分だけは凛とありたい

50mm ISO200 1/5000s f1.8

『最後まで咲き誇る』
富山県高岡市木津地区
休耕田ひまわり畑

力なくしなびていく周りの中で、自分だけは最後まで凛と咲く。強い力に屈することなく、自分の意志を貫くように咲く姿は、何より輝いて美しい。曇天の空とジメジメした空気感が、より世界観を際立たせてくれる。

50mm ISO200 1/5000s f1.8

前ボケ+主題+後ボケで立体感
周辺情報を極力取り入れて
主題はど真ん中に日の丸構図

現地に入ったのが8月末ということもあり、多くのひまわりが見ごろを終えてしまっていました。そんな中で唯一、凛と咲くひまわり。周りとの対比で、より美しく見せることができると考えました。主題を中央に入れて引きの日の丸構図。前ボケ後ボケを入れて立体感を出しながら、周辺情報も入れるためF値は開放を選択。背景の水平は捨てて、主題の垂直を採用して、この作品が主題のためであることを強調しています。

主題を強調した現像

とにかく主題を特別に
マスクを使って主題以外の
背景を調整していく

とにかく主題を周りと差別化したい。そのために主題周りにはマスクを入れ、主題以外の背景の色調を調整していきました。曇り空はより重く、萎びたひまわりはより生命力をなくして。極力背景情報を入れるためにもトリミングは一切なしで、画面の中心に真っ先に視線を持っていってほしい思いで、この色に仕上げました。

標準から中望遠の寄れるレンズで

使用機材
Nikon D3s
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

今回使用のAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは、程よい焦点距離と高い描画性能、F1.8のボケ感とひまわりと相性が良かったです。ただ、もう一歩寄れたらなという場面は何度かあり、レンズを選ぶなら標準から中望遠の単焦点が良いかも。広角も良いですが、撮ろうとするとひまわり同士の距離が目立ち、スカスカな印象になってしまいます。撮るなら主役一本で背景を圧縮効果でギュっと詰めるのがおすすめです。

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